メンテナンスノート②

観葉植物は温度差の少ない室内に育ちます。楽しみやすくなった反面、気になるのが虫の発生。

もともと自然界ではバランスよく共生しているけれど、室内環境が原因で発生することもあれば、放っておくと病気や枯れの原因になってしまう可能性も。今回はよくある害虫TOP3の傾向と対策をご紹介します。

 

<カイガラムシ>

多くの種類が幹や枝葉に固着し樹液を吸い、ほとんど動きません。体は1~5mm程で殻やろう物質に覆われて固く、べたべたした液を出したり、白いワタのようなものに覆われていたりします。カポックやベンジャミン、ゴムの木など葉の厚い観葉植物に発生しやすいです。

・原因 温かい時期、枝葉の影で暗く狭いところに発生しやすい。乾燥に強い。

・対処 成虫に薬剤は効きにくいため、ブラシや棒きれ等で直接こそげ落とすのが最も効果的。また群生したときは、その枝ごと処分する。

・予防 乾燥しないよう、こまめに枝葉に霧吹きをする。また、マシン油乳剤を散布しコーティングすると効果的。枝葉が込み入っているときは剪定し、風通しを良くする。

 

カイガラムシ1

<ハダニ>

葉裏に寄生する0.5mm以下の小さな虫。葉の薄い観葉植物に発生しやすく、葉の汁を吸うため、葉の表面は白い斑点が見えます。数が多くなると葉が白っぽくなります。

・原因 温かくなる梅雨明けから9月頃にかけて繁殖し、乾燥すると発生しやすい。

・対処 水に弱いため、葉を水で洗い流したり、粘着の弱いテープでやさしく除去したりする。群生し枝葉が弱っているときは、その枝葉ごと処分する。

・予防 乾燥しないように、こまめに葉裏や新芽に霧吹きをする。また、マシン油乳剤を散布しコーティングすると効果的。

ハダニ1

<コバエ>

植物の土から発生する1~2mmの羽をつけた黒や茶褐色のコバエは、クロバネキノコバエ類。

・原因 水分を含んだ土に産卵し、春や秋の暖かく過ごしやすい多湿な時期に発生することが多い。水のやりすぎで根が痛み、腐った部分が餌になっていることも。

・対処 園芸用の粘着棒や、殺虫スプレーを軽く散布して駆除する。土から繁殖が見られるときは、土の表面2~3cmを取り除き表面を乾燥させ、無機物の園芸培土に変える。

・予防 春や秋の暖かい時期は、通気性を良くし、土の表面は乾燥気味にすると発生しにくい。水やりの間隔をあけて、土をじめじめさせない。また土を有機物ではなく赤土やセラミック系など無機物の園芸培土に変える。枝葉が込み入っているときは剪定し、風通しを良くする。

 

コバエ1

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